医院開業されたドクターの声

Doctor's Voice
つぐ脳神経外科 院長 平田 明 先生

大学病院の医局に引退宣言をして、

退路を断って開業を決意。

つぐ脳神経外科・頭痛クリニック/院長 継 淳 先生

科目
脳神経外科
開業形態
テナント
開業準備期間
2年

開業前はどのような業務をされていましたか?

 大学病院に勤めており、退く直前のポジションは脳神経外科の准教授でした。メインは臨床でしたが、大学病院なので学生教育と教員の教育もしていました。基本的には毎日、臨床を続ける生活で、たまに講義がありました。
 1日の始まりは朝のカンファレンスから、その後はお昼を跨いで夕方まで臨床、という日々の繰り返しでした。勤務医時代は会議も多くて大変でした。一番忙しかったのは研修医時代で、とくに卒後5~6年のチーフレジデント時代は全てのケースの緊急手術に携わり、自宅で眠れるのは月二回あったかどうかでした。

勤務医時代の不満は?

 日々の仕事に煮つまるところです。例えば、早く帰ればいいのに何となく同僚と話を続けるとか、言われたわけでもないのに先輩が残っているから帰らないとか、仕事に区切りをつけづらいのは日本人の悪いところです。
 週末は基本休みでしたが、病院に行くことも多かったです。週末こそ素の患者さんを診られるので。私たちの代はとにかく病院にいろっていう最後の世代で、それが抜けませんでした。子供は、小さい頃は父親が家にいなかったなというイメージだったと思います。

開業を決めた時期やきっかけは?

 具体的に考えたのは、開業する2~3年前です。それより前は、研究や後進の育成、臨床など大学でやりたいこともあって大学に残りたいと思っていました。しかし、これからの人生のロードマップを考えた時に、開業という選択を判断しました。
 もうひとつ、金銭面も大きな理由のひとつです。息子が大学の医学部に進学したので教育資金の支払い計画を立てたところ、勤務医のままでは厳しいという現実が見えました。開業しなくても教育資金の融資は受けられたかもしれませんが、将来を見据えて「開業する」という一大決心をしました。

どのような準備をしましたか?

 最初はロールモデルを探しました。自分と同じ科目の後輩で、先に開業した先生がいたので相談してみたところ、とても親身になって動いてくれました。
 事業の計画や交渉なども自分でやった方で、コンサルタントも紹介してくれました。そのコンサルの方が医院開業へのレールを敷いてくれて、土地を探すところから準備を始めました。そこからは、辛い数か月でした。MRIを導入したい、駐車場も必要だと考え広い土地を探していましたが、希望のエリア内に好条件の土地が見つからなかったんです。

開業で一番苦労されたのは?

 理想と現実のギャップは多様な場面で感じましたが、開業地の選定が一番苦労しました。普通の不動産業者ではなかなか情報がない。せっかく良い土地を見つけても、建て貸しの交渉をすると、地主さんがその気にならず話が進まない。建築会社にあたっても、地主さんにはこちらが話すから事業計画を出してほしいなどと言われ、なかなか地主さんに会わせてもらえませんでした。交渉がうまく進まず、候補地の話が全て流れて数か月が無駄になったので、開業時期を延ばすことも考えました。日医リースと出会ったのは、その頃です。
 ある日、通りがかりに土地の測量をしているところを見かけて、気になっていたのが今の開業地です。ただし、アパートの予定になっていたのでノーマークでした。ところが、まさにその場所を日医リースから提案されたんです。もともと建て貸しを希望しており、テナントという発想がなかったので驚きましたが、建て貸しをしてくれる方を見つけるのも困難だったため入居できてよかったです。

場所を紹介された時はどんな気持ちでしたか?

 本当に天にも昇る気持ちでした。最初はそんなことはないだろうという感じでした。調剤薬局さんも一緒にご提案いただいたので、願ったり叶ったりでした。
 いろいろな方から、“単科では調剤薬局は出店しない”と聞いており、調剤薬局がついてくれるかというのは不安でした。

開業前に不安だったことは?

 一番は、やはり患者さんが来てくれるかが気がかりでした。勤務していた大学病院が近く、車で10~15分のため連携を取れるロケーションではありますが、とくに患者さんを連れての開業ではなくゼロからのスタートだったので不安でした。実際に開業してみると、患者さんの98%は近所の方でした。6割くらいの方は、ホームページを見て来られているようです。
 また開業するにあたり、「頭痛クリニック」とつけることにこだわりました。周囲からは大反対されましたが、患者さんが見てわかりやすい名前にしたかったんです。ただし、当時は神奈川県に「頭痛クリニック」という医院事例がなくて、そもそも許可が下りるのか心配でした。実際には何の問題もなく、頭痛学会の実力者にも相談したところ「頭痛クリニックと付けてくれたら嬉しい」と言っていただけて医院名が決まりました。

日医リースがお役に立てたことは何ですか?

 理想のイメージは自分の中で、もしくは相談していた先生と思い描いていましたが、具体的に収支を作成するなど事業計画書の作成は日医リースにお願いしました。何度も事業計画を推敲し、内装の金額なども直近の相場感を反映させて事業計画書を作ってくださり、実際のデータに即した計画書は大変助かりました。
 それと、クリニックの開業に慣れている税理士の方を日医リースに紹介していただけたことも大きかったです。役所や銀行とのやりとりなどを進めてくださり、私一人の時と銀行の対応も少し違ってスムーズに手続きを行うことができました。
 他にもホームページ制作の業者も紹介していただき、複数の業者を呼んでいただいて選びました。良い出会いをたくさん提供していただけたと思っています。
 日医リースへ特に感謝しているのは、場所と人を紹介してくれたことです。日医リースさんは医療業界が専門なので、開業に関わるさまざまな人脈をお持ちですよね。その道のプロフェッショナルをご紹介いただけたのは本当に助かりました。

開業後の暮らしは?

 実は勤務医時代より今の方が忙しいです。土日も医院に来て、帰宅するのも早くて22時とか23時です。カルテの入力とかで遅くなってしまうんです。ただし、精神的なストレスは全然ありません。開業からちょうど2年経ちましたが、楽しくてしょうがない。開業前もワクワクしながら準備をしていました。
 開業して楽しいのは、いろんな患者さんに出会えること。もう4000人以上の患者さんに会いました。毎日新しい人が来てくれて、話をするなんて、勤務医時代には無かった。手術する患者さんと会って話をしても、多くて月24人程度、外来だってせいぜい週一回とか。ここまで出会いは多くなかったんですよ。患者さんとのコミュニケーションを通して、例えばこんな薬を使ってみる?と勧めたら、次回来たときに良かったよと感想を聞くことができて、喜んでくれているのがわかって嬉しいです。今日はどんな人が来るんだろう、こんな喜びがあるんだなって日々感じています。開業して本当に良かったです。

ご家族の反応は?

 妻は今、クリニックを助けてくれています。一緒にやりたいなと思ってくれていたようで。妻は開業してほしかったんです。実は私の方が最初はそうでもなかったほど。経済面を考えると、勤務医時代はサービス残業も多かったし、身になるのは開業だと思ってたみたいです。ただ、我々の帰りが遅いから食事の時間が遅くなり、その点は子供たちには不評ですね。
 まずは質を落とさず患者さんが喜ぶ診療を行うことの追及をしていきたいと思っています。それで、より多くの患者さんと会えたら嬉しいですね。

これから開業を考えている方へのアドバイス

 アンテナを広く張っておくことをおすすめします。そして、人の縁も重要でしょう。ただし、いざ開業となるとさまざまな人と出会えることも大切ですが、一本筋を通す指南役がいないと収拾がつきません。
 私も準備をしながら多くの出会いがありましたが、日医リースとの出会いは、お世辞でもなんでもなくターニングポイントになってくれました。この場所でクリニックを運営すると決まった時、全てにおいて出発点となるところから関わってくれました。勤務医は忙しいのでコンサルタント任せになりやすく細部まで手が回らないと思うので、いかに信用できる人にお願いできるかは重要ですよね。開業にあたってセミナーへの参加や業界紙、インターネットも参考にはしましたが、先に開業している周辺の医師の方々から話を聞くことが多く、日医リースも紹介していただきました。やっぱり人の紹介が一番です。
Information
つぐ脳神経外科・頭痛クリニック
住所:〒243-0039 神奈川県厚木市温水西1-13-27
WEB:http://www.tsugu-clinic.jp/
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