医院開業されたドクターの声

　開業を検討した理由は大きく2つありました。一つは、勤務医時代から30代以降になったら生まれ育った地元の柏市で開業し、地域医療に貢献したいという思いがあったからです。
　もう一つは、仕事と家庭の両立です。私は現在2児の父親ですが、1人に障害があり、私か妻の付き添いが常に必要でした。しかし、私も妻も勤務医として働くなかでは、子どもに合わせて働き方や時間を調整するのはやはり難しかったです。そのため、子どもとの時間をしっかり取れる生活へと見直していこうと考え、自分である程度、働き方や時間の采配が可能な開業医の道を、より具体的に意識するようになりました。

　診療体制としては、当初の方針である地域のかかりつけ医として、私が専門の循環器内科を含む内科全般を、副院長の妻が自身の専門の皮膚科を担う形で、幅広い症状へのニーズに応えられるように取り組んでいます。
　診療時間は、内科は午後6時までですが、皮膚科は駅前の立地と女医による診療という利点を活かし、学校・仕事帰りの若い女性層などにも立ち寄ってもらいやすいように、1時間長い午後7時まで診療しています。
　また、できるだけ受診の垣根を低くしたいと考え、受診したほうが良いか不安なときにも、気軽にお電話していただきたい旨を積極的に広報しています。
　設備面では、循環器疾患の診療の質を担保するため、検査当日に血液検査等の結果がわかるように検査機器一式を導入したほか、レントゲン、心電図、エコー検査など、必要な設備を揃えています。
　皮膚科は副院長の方針として、保険診療が基本ですが、症状によっては保険外の治療を組み合わせることでより高い治療効果が見込める場合もあり、希望される患者さんには自由診療で提供しています。そこで、光治療器を導入したほか、今後は各種レーザーも整備する予定です。
　また、自由診療の施術室に関しては、病気ではない方も受診されるので、保険診療のスペースとは区別するよう、内装は少しラグジュアリーなデザインを取り入れています。

　皮膚科で使用する光治療器が一番高く、海外からの輸送なども含めて700万円ほどかかりました。

　物件探しでは、条件をほぼ満たした納得のいく物件がなかなか見つからず、開業コンサルタントや自分自身でも情報を探し、おそらく何十件も見たと思います。しかし、それでも見つからず開業延期も考え始めたとき、今の場所を紹介してくれたのが日医リースさんでした。とても感謝しています。